こんにちはトゥモローブレインの北川です。
今週ブログは昭和初期生まれの「母から学ぶマーケティング」新シリーズのVOL.1です。
私の母は近所の方々から注文を受け「採れたて野菜」や「おばあちゃんの漬物」等を少量ですが自作し販売してます。生き甲斐の様なので私は見守りながら高齢にて多少補助しながら折角なので私もノウハウ習得で手伝っております。
その過程でマーケティングや商品開発学を学んでいない母ですが、長年積重ねてきた経験値の凄さに「これマーケティングできてる」と感心させられる出来事が時々あります。そんな出来事から懐かしさも感じながら珍しいシーンを写真紹介しながらマーケティングのお役立ちコラムを掲載いたします。
VOL.1は「今年の梅干しづくりは増量!」です。先ずは昔ながらの塩っ辛い梅干しのプロセスを紹介します。6月に入りスーパーで南高梅のLサイズ、その中でも色味が黄色の梅を選んで17㎏を購入。その後、へたとり➡水洗い➡干し➡塩漬け➡自家製シソの葉の選定➡2度の塩もみでシソ汁抽出➡梅漬けにシソ汁を注入➡あとは寝かせる➡最後の写真の今に至る➡いつかどこかで天日干し
本題以下
■母の言葉のヒント実例
1.商品の購買タイミング、販売タイミングの重要性(特に季節ものや生鮮品・新製品は出始めは高くても売れる、その逆も)
私:スーパーで梅が出始めた際に「今日梅買わないの?」
母:「後1・2週間待てば値段が下がるから」「出始めは珍しさから値段が高いから」
結果:2週間後には価格が大幅に下落!
2.顧客ニーズの手作り、自然志向の消費者トレンド、差異化、顧客の顔見えてる
私:「大変なのになぜやり続けるの?」
母:「スーパーで売ってる甘い梅干しでない昔ながらの塩辛いのが欲しいと言われる」
「薬が入っていない、スーパーで売ってる梅干しでない昔ながらの手作り梅干しが欲しいと言われる」
3.商売のベストは受注販売、需要と供給、競合他社動向、市場サイクルと残存者利益
私:「なぜ、大変なのに量を増やすの?」
母:「野菜売りまわっていると今年は欲しがる人(注文)が多くなった。」
「手づくり梅干しを作る年寄りが歳とって減ってきたから逆に注文が増えたと思う」
おお―凄い! 近所だが畑で野菜作って自分で販売し歩いて顧客の声を聴いて回っている‼
「お祖母ちゃんブランド」の生産販売事業者である。
マーケティングの本質を知っている(笑)