なぜ150円で売れる?250mlアルミの飛騨高山スリムボトルデザイン

 こんにちはトゥモローブレインの北川です。

 先週#4のブログでご紹介したトレンドウォチングのフィールドワーク。

 外へ出て色々な物事に興味を持ちながら、何か変化や目新しいモノがあれば観て触れて・・そして「なぜ?」となぜなぜしてみると、売れる商品企画の消費者のトレンドや本質ニーズを読めるようになる! 

 

 その実例として先週の仕事帰りの東海北陸自動車道の美濃加茂SAに寄った時の発見から

 

 フェイスブックに投稿した写真と内容は「アルミ製の飛騨高山スリムボトル特別デザインのコーラ発見!」

 私のなぜは2点 通常のペットボトルは490mlで160円なのにアルミスリムボトル容量は250mlで150円。

 皆様はどう考えますか?「なぜそうしたの?」「なぜ量が半分で10円安いだけで売るの/売れるの?」

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 最初に想定する思考の起点は「誰に向けた商品?」「誰が買うの?」のイメージ。

 次に「その人達の年間可処分所得はどれ位? 新しモノへの興味度合は?」

 また次は「その人達の感性や価値観? 何を大切にしている人達?」

 

 北川推察↓

 「飛騨高山観光の外国人インバウンド旅行客」

 「可処分所得額は日本に来れる人だから・・・」

 「価値観は日本の飛騨高山へ来る人だから・・・」

 

 これは皆様も多分同意見ですよね。その顧客ターゲット層とその感性・価値観にフォーカスするとみえてきます!

 

 さて、本題「なぜそうしたの?」「なぜ量が半分で10円安いだけで売れるの?」

に対する私が推測した見解はインバウンド需要の急増を狙った以下理由なのでは・・・

 

【推察1】

 地球環境への配慮の脱ペットボトルへのニーズ適合と企業姿勢への共感(コカ・コーラだし)

 今やペットボトルのプラスチック素材は海洋汚染の原因とされ悪のも。

 空ペットボトルの需給バランスと原油価格でリサイクルに待った!

 海外では店頭のプラスティックバック配布禁止の法規制の動きまで出ている。

 「価格 or 環境か」

 中小関わらず消費志向で日本企業のモノづくり姿勢と商品仕様基準の変革時期が迫っています。

     

【推察2】

 「コーラは一気に飲みけれない炭酸量!そして温くと美味しくない」と思うのは私だけ?

 490ml容量があっても冷蔵庫のない屋外では最後まで飲みきれない!

 私(歳取ると)は250mlのスリムボトルでちょっぴり足りないぐらいで丁度良かった。

 「もう少し・・・」が、また飲みたくなる・また食べたくなる量の秘訣ですね。

 

【推察3】

 今は「低カロリー・糖質ゼロ・プリン体ゼロ」飲料の需要増の健康志向トレンド

 「コカ・コーラゼロ」も良いけど「やっぱりコーラは真っ赤イメージのオリジナルテイスト」派

 (私だけでしょうか? そしたら250mlのスリムボトルがJUSTで罪悪感もなし)

 

【推察4】

 「アルミのスリムボトルがとにかくお洒落でカッコいい」ブームかトレンドか??

 先日、私が関わったコスタリカ国の展示会ではミネラルウォーターのアルミボトルデザインがお洒落で人気

 

【推察5】

 「観光の土産にもピッタリ」

 スリムアルミ缶ならば旅行バックで持ち帰り可能。

 飛騨高山デザインなら持ち歩きもカッコいい!

 帰国して見せびらかせる・自慢できる! 

 もしかしてこのボトルにお茶・お水入れて水筒代わりに。

 観光消費の中で土産は旅の記憶を再度味わう為のモノ、皆と話を共有し自慢できるモノ、消費者にとって魅力ある土産であれば付加価値が2・3倍になる。

 消費者の購買心理分析では土産話・自慢話の見せネタは付加価値が高い。なんと1.5倍~10倍!「飲み終わった後はお土産に・・・そして自慢もとなれば150円は安い!」となる。

 

【推察6】

 「インスタ映え」これはもう言わずと投稿ネタ消費のかっこうの商品

 私の様に口コミ拡散もしてくれるし・・・

 

【推察7】

 これはシーズの視点ですが、

 加工技術上あまり大きなくびれは加工も強度確保も厳しいのでは?

 後、スリムだから中身+高騰する物流コスト(スペース効率)の抑制にもなる。

 総合判断からすれば安価なペット材でなくアルミ材でもイーブンコストでは・・

    

【推察8】

 考え過ぎかもしれないが、外国の方は小銭扱い嫌い、手持ち・・?

 価格160円は10円無い、なら他の・・・。200円入れる高額感・・・

 なら価格が150円でピッタリか10円玉4つも出てこない50円1枚の方がいい。

 

 の様な事を考えました! 

 

 上記を複合的に熟慮して商品化されたのだと考えます。大事なのは市場・消費者目線でなぜなぜ分析してみること。商品企画マンの思考法や目の付け所が磨かれます。